大使館とのイベントやサマーキャンプで国際感覚を身につけ国際理解を実践するリトルアンバサダー(国際理解教育・幼児教育)TOPページ > 国際理解イベント情報 > 子どものためのクリティカル・シンキング

Meet The World! それは世界の人々と信頼の輪を広げ、お互いの力を分かち合っていこうとする
リトルアンバサダー(小さな親善大使)の合言葉。
リトルアンバサダーたちは、駐日の大使館の協力のもと、その国の親善大使としてのミッション
(多言語環境のアクティビティー)を通じて、国際感覚を身につけ国際理解を実践します。

子どものためのクリティカル・シンキング




講師:狩野みき先生

慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師。聖心女子学院初・中等科に学び、
中学高校時代をドイツのブリティッシュ・スクールにて過ごす。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了 (英文学) 。
英字新聞記者としての経験も生かしつつ、約20年間にわたって大学で教鞭をとる。
著書は上記のほかにも、「女性の英会話 完全自習ブック」(アルク)「知られざる基本英単語のルール」(DHC)
「オーレックス和英辞典」(旺文社) など多数。ニンテンドーDS「スヌーピーといっしょにDSレッスン」監修。
先生のサイト:http://www.thinkaid.jp/


critical thinking(クリティカル・シンキング)とは

<狩野先生より>

今、日本のビジネスマンの間で大注目のcritical thinking(クリティカル・シンキング)ってご存知ですか。
critical thinking(クリティカル・シンキング)とは「与えられた情報や他人の意見を問い直し、そこから論理的かつクリエイティブにより良い選択肢を考えだす力」のこと。情報をうのみにせずに事の是非を判断できる「目」と、与えられた状況の中でベストな選択肢を考えだす「頭」を育てる---
つまり「自分の頭で考える人間になる」ための能力がcritical thinking(クリティカル・シンキング)です。
正解主義や詰め込み教育の対極にあるものとも言えます。

なぜ今、critical thinking(クリティカル・シンキング)なのか

西洋ではほとんどの人が子どもの頃からcritical thinking(クリティカル・シンキング)を経験し、学んでいます。
critical thinkingは欧米では「読み書き算盤を統合する第4のスキル」とも位置づけられており、今やアメリカ企業が社員に求める資質No.1はIT力ではなく「CT (critical thinking) 力」となっているほどです。ところが、日本の学校教育ではCTはほとんど教えてくれません。

日本のビジネスマンが今CTに注目している理由はここにあります。
グローバル社会で日本人が西洋人ときちんとつき合い、話し合い、そして生き抜いていくためには、CT力が必要だと実感しているのです。また、情報や他人の意見の是非を判断することが情報化社会にあっていかに大事か、ということは、私たちも特に震災後に感じていることだと思います。

CTは日本語では「批判的思考」と訳されることもあり、「理屈っぽく批判して自己主張し、相手を言い負かす」ためのスキルなのではないか、と誤解されることがあります。
しかし、CTを支えているのは自己主張の強さではありません。良い選択肢を模索し、必要とあらば相手を説得するためには、相手の立場や言い分をきちんと受け止め、理解する必要があります。

実際、CTのレッスンでは、いつもとは違う立場に我が身を置くシミュレーションや視点を増やすトレーニングを繰り返し行ないます。
つまり、CTを身につけると言うことは、論理性やクリエイティビティを身につけると同時に、自分とは違う考え方をする人に対する思いやりの心を育てることにもなるのです。

専門家たちも、CTは「他人とのやり取りが必要である点、健全な人間社会ないしコミュニティーに不可欠な知的要素」だと説明しています。

本レッスンでは、子どもたちにCTを基礎から指導します。子どものうちから学べば、自然と身体にしみ込んで行くはずです。

レッスン内容(すべて日本語で行ないます)

critical thinking(クリティカル・シンキング)のレッスンでは「答え」はひとつではありません。子どもの数だけ答えがありますし、もしかしたら、子どもの数よりも多くあるかもしれません。自分だけの「答え」を見つけるために、お子さんにはまず、以下のことを約束してもらった上でレッスンを始めます:

① とにかく一生懸命考える
② どんな答えも「正解」だからはずかしがらずに発表する
③ 他人の「答え」を尊重する
④ 何か納得がいかなかったらいつでも質問する

初回のレッスンでは、子どもたちが楽しみながら自然にcritical thinking(クリティカル・シンキング)に触れられるように、以下のようなアクティビティを行なう予定です。
(*子どもたちががんばって考える姿を見ていただくためにも、保護者の方はなるべくご参観ください)

・ 「なぜ好きなの?」---理由を考えながら自己紹介
critical thinking(クリティカル・シンキング)の出発点となるのが「なぜ?」という問いです。情報や意見の是非を見きわめる際には「なぜ○○と言えるのか」ということをまず考える必要があるからなんです。ところが、日本語文化では「あ・うん」の呼吸がよしとされる風潮のせいか、「なぜ?」という質問がなりをひそめてしまうことも少なくありません。

本レッスンの最初のアクティビティは、「なぜ?」と考えることに重点を置きます。自分はなぜ特定のものや人が好きなのか、ということを考えながら、自己紹介してみます。普段なにげなく「好きだな」と思っていることには意外な理由や真実が隠されていた…
という発見もあるかもしれません。子どもたち一人一人の「理由を考える力」を引き出します。

・ なるべくたくさんの答えを考えてみよう---ウォーミングアップ
「どうして水は大切なの?」「夏にはできるけど、冬にはできないものは?」「人生において1回か2回ぐらいしかできないことは?」などの質問に、サイコロの目の数の分だけ答えを考えてもらいます。ひとつの問いに複数の答えがあり得るということを体得することによって、色々な選択肢を模索するというcritical thinking(クリティカル・シンキング)の素地を作ります。

・ 「事実」と「意見」、区別できる?--- critical thinking導入
事実と意見は大人でもよく混同してしまうのですが、この2つを混同していては「ことの是非」は見きわめられません。なぜかというと、事実は証拠を吟味することによって検証できるもので、一方、意見は論拠(理由)の是非を判断することによってその「質」を見きわめられるからです。「今朝パンを食べました」「そのパンはおいしかったです」「そのパンをおいしいと思いました」。

さて、この3つのうち、どれが「事実」でどれが「意見」か区別できますか?矢継ぎ早にこのような「文」を子どもたちに与えて、事実と意見を識別してもらいます。

子どもたちには理屈はあまり教えず、critical thinking(クリティカル・シンキング)をとにかく肌で感じ取ってもらうのが狙いです。
上記のアクティビティがどのような理屈のもとに行なわれたのか、という背景については、レッスン終了後保護者の方に説明させていただきます。

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※このプログラムは、東京プリンスホテル、西武グループ こども応援プロジェクト の協力で開催いたします。

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